『わたしの描き方』制作ウラばなし② 〜出演者選び 後編〜
Behind The Scenes, Recruitこんにちは。「わたしの描きかた」コーナーのディレクター郡司です。
シリーズ2回目は、出演者の候補出しを行っている私と村下の2名で、
出演者をどのように選んでいるのかについて、裏話を交えた対談形式でお伝えします。
今回は後編です! 前編はこちら。
-いろいろな方法で絵を描く-
郡司(以下、郡):今はパソコンで描く先生も増えてはいるけれど、パソコンを使っていてもJUN OSON先生のようにオリジナルの描き方だったり自分の独自ワザみたいなのを持っている先生が出てくると、やっぱ嬉しいっていうのはあるよね。
村下(以下、村):面白いですよね。「わたしの描きかた」を見るとヒントを得られるかもしれないですね。
郡:私たちも実際に取材してみて、「こんな描き方してたの!?しかもそれ教えていいの!?」というような驚きが結構あったりします。だから、本当にありがたいことだなと。
村:全部一から描き方を見せて頂けるのは、本当にありがたいですよね。
郡:絵を描くっても元々自由な行為だからさ。それこそmeet youという別のコーナーでやっていたけど、インクと割り箸で絵を描くとか、絵の具をファイルの間に入れて絵を描くとか、なにか色がついたり書き残せるものがあったら、なんでもありな世界だから、絵を描くって本当にすごいことなんだなと。
村:こんなに幅広かったんだっていう。
郡:そう思うよね。
村:わたしは一つの描き方を気に入ってしまうと、同じやり方ばかりになってしまうので。今はテレビやSNSでも紹介して頂けますし、自分の描き方の幅が広がるのはいいなぁと思います。
郡:こんなやり方があったんだ、とかね。試行錯誤の中で生まれたその人独自の方法って貴重だし、それを見られるというのがやっぱり貴重だなって思う。もっと私たちの方でも、いろんなものを使って描いている人も知っていきたいし、もっと開拓していきたいなという気持ちだよね。
-作風との出会いの場に-
郡:番組の作り手としては「こんな人もいるんだよ」って、色々な方に出演していただいて、それをみんなに見てもらいたいなっていうのがあるね。「わたしの描きかた」で見た先生の絵が好きだったら、その先生の作品を調べてみるとか、集めてみるとかもやってみてほしいよね。いろんな作風を知るきっかけになるといいなと思います。
村:今まで漫画を読まなかった子でも、番組を通して漫画の世界に入り、「漫画家になりたいな」とか、将来の夢のきっかけにもなるかもしれないですし。絵が人生を変えるきっかけになれば素敵だなと思います。
郡:そうだね。番組全体を通しても「これを作ってみよう」って、いろんなことがチャレンジできるけど、その中でも絵を描くというところに特化したコーナーがあるのはいいなと思います。
-これからの「わたしの描きかた」-
郡:さて、あとは候補出しに関してなにかありますか?
村:あとは、インスタグラムなどのSNSでトレンドを追っています。画像検索で「この作家さんの顔の描き方は気になるな」と目にとまった人を候補に出すこともあります。
郡:私も、街中や本屋に行ったときに何気なく絵を見ていたけれど、「この人に出てもらったら面白いかも」という見方になりました。もちろんSNSもね。やっぱりSNSに絵をあげている人って今たくさんいるので、本当に全員出て欲しいなっていう気持ちもあります。(笑)
村:わかります(笑) 好きな作家さんが、どういう人をフォローしているかとか、繋がりを調べるのも結構楽しいです。
郡:「この人とこの人のテイストが似ている」とか「同じジャンルだから好き」みたいな、自分の好きな人のリストっていうのが溜まって、繋がっていくよね。それがSNSの醍醐味だなと思う。
だから逆にノージー の番組を見ている子供達も、どんどんいろんな人に発表して欲しいよね。いずれは自分も出演する側に…。
村:今は、作家さんやイラストレータさん、漫画家さんの描き方を紹介させて頂いていますが、ゆくゆくは一般の方にも出てもらって「これがわたしの描きかたです」というコーナーになっていくのも面白そうだなあと思います。
郡:「ノージーのひらめき工房」がすでに10年近く続いている番組なので、それを考えると、初期の方の「わたしの描きかた」を見てる人で、成長してからも絵を描き続けている人がいたら嬉しいなと思います。いい連鎖が続いてほしいというか、番組もそういう意味でこれからも長く続いてほしいと思います。
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いかがでしたでしょうか?
「わたしの描きかた」コーナーは、年に数本ずつ新作を撮影しています。
ゆっくりなペースではありますが、これからもいろいろな方に出演していただきたいと思っています。
次回は、どんな機材でどのように撮影しているのか、撮影に関するウラ話をご紹介します!
おたのしみに。
<番組紹介>
NHK Eテレ「ノージーのひらめき工房」
好奇心旺盛なノージーは、日常の中から見つけたある事象をいつも楽しい遊びへと発展させていきます。工房で仲間のクラフトおじさんとシナプーたちと一緒に繰り広げられる、ひらめきとチャレンジに溢れる創作遊び。
テレビの前のお子さんたちも真似したくなる工作のアイデアが目白押しです!
本放送(Eテレ) 毎週土曜 午前8:10~8:25
再放送(Eテレ) 毎週水曜 午後15:45~16:00
制 作 NHKエデュケーショナル・ビヨゴンピクチャーズ