#8_Fan & Fun

2016.9.14

新製品の発表ってワクワクしますね。
 
一時のブームで終わってしまうのではなく
間違いなく定番になるであろうラインの、
何年も変わらず作られるであろうものが現れた時は
勝手に時代の目撃者みたいに思えて楽しいです。
 

 
つい昨日までオランダはアムステルダムで行われた
放送・音響・映画などの国際放送機器展「IBC 2016」に合わせて
撮影機材メーカーの新製品発表の画像やユーザーのインプレッションが
次々と流れてきて情報を追いかけるのが大変でしたが
その中でも自分的にインパクトが大きかったのはSIGMAのシネレンズ。
あのスチルレンズメーカーのSIGMAが、ついにシネレンズ市場に参入したというニュースです。
 
 
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ZeissのCompact Primeのように、スチル用のレンズをそのまま活かして、ムービー仕様にリハウジングしたもの。
詳しくはこちらのコンセプトをご覧ください。

 
 
 
 
SIGMAは、ほとんどの製品が日本製で
一般的にスチルカメラ用レンズメーカーとしての認知度が高いですが
カメラ本体も製造していて、自社製のFOVEONセンサーを載せたカメラは
クセが強くて独特の画になるので愛好家が多いといいます。
 
 
Contemporary、Art、Sportsの3ラインに統合・編成されてからの
SIGMAのレンズラインナップはデザインも高級感があって 重厚で質実剛健。
撮れる画もシャープでいながらボケも滑らかで、、、などなど細かいことはさておき、
とにかく、上品な黒がかっこよくて価格も良心的で私はすっかりSIGMAレンズのファンなのです。

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このAPS-C用 18-35mm F1.8のズームレンズはずっしり重くしっかりした作りで所有感満たしてくれます。
撮れる画も綺麗です。

 
 
 

 
 
シネレンズの特徴は、フォーカスも絞りも全てマニュアルで、
被写体の動きに追従できるようにピントの送り幅がとても広い。
そして基本的にレンズ自体のサイズが同じ。
フォーカスを送るフォローフォーカスのギアや絞りの位置、
フィルターを固定するマットボックスの位置、三脚のバランスなど、
レンズ交換の度に設定を変える手間がないのです。
 
  
ということで、ムービー撮影にはやっぱりシネレンズの方が使いやすいのですが 
全体的に大掛かりになってくるし、レンタルでも値段はそれなりに高いし選択肢も多くはなく、
特別な時にしか使えないハードルの高さはありました。
 
 
しかし、ここ1年くらいで韓国のSamyangのROKINONブランドや
中国は香港のSLR Magicなどのメーカーから
シネレンズがリリースされていて、ちょっとしたシネレンズブームになっています。
 
 
 
そんな中のSIGMAのシネレンズ市場への参入。
価格も発売も未定で、プロモーション映像でしか雰囲気が分からないですが
いつか使える日が来ることを楽しみに待っています。

塚本